就活早期化から生じる学業への影響は単位認定の厳格さで対処するべき

 経団連会長が就活ルールの廃止に向けた意見提言をした。

 

 要は、早い時期から企業が採用活動を開始するとの宣言だ。

 その結果、学生の就職活動も早い時期から開始されるようになることは、目に見えている。

 

 大学は常に学業への影響を気にしている。

 内申では大学が企業のための就職者養成機関になることが受け入れられないのだろう。

 

 なるほど、大学生が就職活動で学業に力を入れなくなることもあろう。

 しかし、それは本人の選択だ。

 有能な人間を他の企業に先駆けて採用したいという企業の欲望はとめられない。

 

 それこそ大学の外部から学生を遮断する象牙の塔でも作らない限り、大学は勉強しない学生になすすべが無いのだろうか。

 いや、強制的に勉強させる方法はある。

 単位の認定要件を厳しくするのだ。

 成績下位25%は下から四分の一は単位認定をしないぐらいでいいのではと思う。

 

 大学側の懸念の裏には、難しい授業を取らなくなるのでは、卒業が難しい大学が敬遠されるのでは、というおそれがあるのではないか?

 それは教員や大学自体の経済問題だからだ。

 

 そうだとすれば、大学は他人にあれこれいうより、まず自分達が毅然とした態度で学生に臨むべきなのではないか?