『ジョーカー・ゲーム』 こんなスパイになりたかった

 本当かどうか知らないが、昔聞いた話。

 

 ロシアのプーチンは、幼い頃、旧ソ連のスパイ機関KGBへ「スパイになりたい」と訪問したそうだ。 

 

 そのときの担当のスパイ(?)は、「スパイになりたい人をスパイにするのではなく、スパイになれる人を我々がスカウトするから、私生活で頑張りなさい」と告げたとか。

 

 なるほど、スパイはなってからだけでなく、なる前から特別な雰囲気があるのだなぁと感心した。 

 そんな特別なスパイたちの話。

ジョーカー・ゲーム (角川文庫)

ジョーカー・ゲーム (角川文庫)

 

  もう超人中の超人達の集まりで、縦横無尽の活躍である。

 どこまでいっても黒幕の台本通りで、誰が何やら、何がどれやらわからないうちに、予想もなにもひっくり返しながら、話が進んで、結末は毎回作者の思う壺だ。

 

 アニメ化されていたり、映画化もされているようなので、機会があれば観てみたい。

 

 思えば自分も誰からも知られずに秘密の行動をするスパイに憧れたこともあった。

 とはいえ、小説にビックリしどおしな程度であれば、自分をスカウトする組織はないんだろうなぁと思ったりもする。